落ち葉のお掃除が、大変な季節になってきました。
落ち葉をごみ袋に入れてごみステーションまで運ぶ手間を、落ち葉堆肥を作る手間に変えてみませんか?
このひと手間で、春には堆肥となって活躍してくれそうです。
今回は、実際にやってみた【落ち葉堆肥】をご紹介します。
落ち葉堆肥作りの場所
水分と空気の量が成功のカギです。水はけがよく、風通しの良い場所を選びます。
水分量が多めになる土の中での落ち葉堆肥は、定期的にかき混ぜるようにする。
温度については、高ければ発酵速度は速くなり完成までの時間は短縮されますが、成功するかどうかには関係ないようです。
今回は法面に波板で土留めをして場所を確保しました。
落ち葉の種類
落ち葉堆肥は、落ち葉の種類により堆肥化のしやすさが異なります。
落ち葉堆肥は発酵させて堆肥化するため、硬く分解されにくい葉は発酵に時間がかかります。
とは言え、大量の落ち葉からこれらを選定するのは大変ですので(わからないし)、パッと見て針葉樹や硬そうな葉は取り除く程度でやってみました。
発酵に時間がかかるだけで、失敗するわけではないようです。
〇 | 広葉樹 | クヌギ・ポプラ・カエデ・ブナ・ケヤキなど |
△ | 針葉樹、葉がしっかりした広葉樹 | 松、イチョウ、クスノキなど |
落ち葉堆肥の作り方
落ち葉堆肥の作り方は、大体で大丈夫です。自然界の森の中では、いつの間にか良い土ができています。ですので、イメージは森の中。
準備するもの
落ち葉堆肥作りの場所の確保
落ち葉
土
米ぬか・EMぼかし (あったらでよい。発酵が促進されます)
水
ブルーシートやビニールシート
石や重し(ブルーシートの固定用)
作業手順
① 穴を掘る
掘った土は、後でかぶせます。
②落ち葉を入れて、足で踏みこんで圧縮する。(厚さ10cmくらい)
③踏みこんだ落ち葉の上に、米ぬかやEMぼかし(あれば)を振りかける
④落ち葉を絞って水が出るくらい、水を十分にかける
④土を薄くかぶせる
⑤ ②~④の繰り返して、ミルフィーユ上に重ねていく
⑥ 最後に土を多めにかけて、ブルーシートで固定する
⑦定期的(月1回くらい)よくかき混ぜる。かき混ぜることで、水分量、空気の量が調整されます。
完成の目安
におい
発酵が順調に進んでいれば森の土のようなよい香り、発酵がうまく進まず腐敗してしまった場合はどぶのようなにおいになるとのことです。かき混ぜる時に臭いをかいで確認するとよいですね。
落ち葉の大きさ
発酵が進むにつれて、落ち葉は分解されて小さくなっていきます。最終段階では土のようになります。
もし、水はけの目的で使用する場合は少し落ち葉が残っている状態のほうが効果を発揮できます。
糸状菌
発酵段階では、白い糸のようなカビのような糸状菌という菌が発生します。
これが出てきたら成功しているそう。目に見えるととっても嬉しいです。